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漫画「ヴィンランド・サガ」読んだ感想 [漫画・アニメ]

ヴィンランド・サガ.jpg

北欧ヴァイキング時代の物語です。

父を殺された復讐のためにヴァイキングの一員として戦争を生きていく前半と、その半生を悔いて贖罪のために平和な国の建国を目指していく後半に別れています。


前半は戦闘がメインで絵も結構残酷で少年漫画のようですが、史実に基づいたストーリー性が高いので大人でも十分に楽しめる漫画となっています。

亡き父の復讐を大義名分に戦争に身をおいた主人公が、それを悔いて贖罪の日々を前向きに生きる姿は心打たれるものがあります。

「愛」や「強さ」とは何なのか。宗教や哲学的に考えさせられるシーンが数多くあり、ただの娯楽として読む漫画以上のものがあると思います。


特に印象に残っているシーンは、主人公の父の仇が自分以外に殺されてしまう場面です。父の仇を殺すことを生きる目標にしてきた主人公が、その生きる目標を無くしてしまい絶望というより喪失・虚無感でどうしたら良いか分からなく混乱していく様子が印象的です。


そこから無気力に廃退的に生きていた主人公が、ある人物との出会いを経て生き直していく姿は心に響きました。殺戮に明け暮れた過去のしがらみや因縁に邪魔をされながら、新しい仲間と共に平和な国の建国を目指していく今後のストーリー展開に期待です。

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タグ:漫画感想
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